婚姻数と離婚率の推移
少子化だ、晩婚化だ・・と言われる近年、離婚率の推移も昔と比べ上昇していると言われています。
厚生労働省が発表している統計では平成27年の婚姻数は63万5千件、離婚数は22万6千件、平成28年では婚姻数が62万1千件、離婚数は21万2千件となっており婚姻した数の約3分の1が離婚したと報告されています。
実際のところ、重複したケースもあったり、結婚した人がその年に離婚したわけではないので正確に離婚率が3割を超えているとは言えませんが婚姻数が減少している事、離婚率が上昇している所はある程度感じるところではあります。
また、この統計では離婚する年代で一番多い年代が30代である事が気になります。
なぜ30代が一番離婚率が高いのか?
これについては色々予測できる部分ですが、お付き合いのある弁護士さんに話を聞いたところ離婚の相談理由に一番挙げられるところは
「経済的価値観が合わない」「相手の両親と合わない」
この2つだそうです。
30代になるとお互いに経済的余裕も出てくる時期ですが、更に現在では男女雇用均等法などの女性が社会で活躍できる時代になりつつありますので女性の方が男性より収入が高いといった状況も少なくありません。
男性は30代になる頃には仕事も安定してきますが転勤や転職なども多い世代でもあります。
こういった時期に夫婦の意見が合わず、両親などに相談、親族を巻き込んだ離婚話に発展してそのまま・・というケースが多いようです。
どうすれば離婚を回避できるか?
弁護士さんが間に入って離婚条件などを取り纏めるようですが、その友人の弁護士さんは、まずは夫婦関係を修復できないか?を第一に説得すると仰っていました。(子供がいればなおさら)
そこで離婚するか修復するかの一番の決め手になるのは何だと思いますか?と聞かれました。
実は本人同士の意志では無く、両親や親族、兄弟等のフォローだそうです。
やはり離婚は結婚の倍以上の労力が必要らしく「もう駄目だ」と思ったとき、人は「離婚」という2文字に早く辿り着き、解放されたいと思うらしく、弁護士さんの意見はおろか他人の意見は全く耳を傾けてくれない傾向が強いようです。
しかし、唯一、両親だったり相手の義母さん義父さんと日頃からコミニケーションを図っているお家だったりすると「よく双方の親御さんとも話し合って」という話をすると案外、修復することが多いと聞きました。
これが2つ目の「相手の両親とあわない」と言う理由だそうです。
息子を持つ親御さんは「嫁に来たんだから」という考えを持った方が少なからずいるようで、「うちはこうだから」「〇〇家の嫁なんだから」という考えでは衝突も多いでしょう。逆に相手のお家への配慮や感謝を忘れない気持ちを持ち「今まで大事に育てたお嬢さんだから大切に」「〇〇家へ来てくれてありがとう」という気持ちを持つ御家庭なら、きっとどんな困難も衝突も話し合いが出来るのではないか?と思います。
弊社でも色々な相談を受けていますが、やはり結婚するなら幸せになる結婚をしてほしいと第一に願っています。
だから本人だけではなく御家庭や親御様と顔を合わせる事も大事なご縁を作る上で守らなければいけない弊社の使命だと思い、和歌山、滋賀、名古屋とどれだけ遠くても家を一軒一軒お尋ねさせていただいています。